M·T·AManagement
Theory Atlas
β版現在の収録数 118 項目
EVERYDAY QUESTION

外注したら、かえって手間とお金がかかるのはなぜ?

安くなるはずだと思って外部に任せたのに、仕様のすり合わせ、進み具合の確認、手直しの依頼に追われ、結局は自分たちでやるより手間がかかった。経済学と経営学の研究は、「任せる」ことにかかるコストを説明してきました。

この疑問を説明する 2 つの理論

01

取引費用理論Transaction Cost Economics · Williamson 1981

取引には、相手を探し、交渉し、約束を守らせるためのコストがかかり、そのコストが大きい取引ほど、市場ではなく組織の内部で行われる、とする理論です。人はすべてを契約に書き切れず(限定合理性)、相手は隙があれば自分の利益のために動くかもしれない(機会主義)ことが前提にあります。その取引のためだけの投資が必要なほど、外に任せるリスクは大きくなるとされます。

注意人間を機会主義的だと仮定しすぎている、という批判がある(Ghoshal & Moran, 1996 など)。

取引費用理論の解説を読む ↗
02

エージェンシー理論Agency Theory · Jensen & Meckling 1976

仕事を任せる人と任される人は利害が一致せず、情報も偏っている、とする理論です。その間には、監視のコスト、任される側が信頼を示すためのコスト、それでも残る損失、という三つのコスト(エージェンシー・コスト)が生じるとされます。外注先の進み具合を確認し、成果を点検する手間は、このコストの一部です。

エージェンシー理論の解説を読む ↗

ここに挙げた理論は、疑問を考えるための手がかりです。どの理論がよく当てはまるかは、組織や状況によって変わります。

MORE QUESTIONS

ほかの身近な疑問