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Theory Atlas
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EVERYDAY QUESTION

グループの課題が、締め切りの半分を過ぎてから急に動き出すのはなぜ?

ゼミの共同発表、授業のグループワーク、職場のプロジェクト。前半はなかなか形にならないのに、期間の半ばを過ぎたあたりから急に話が進みだす、という経験は珍しくありません。研究では、期限のあるチームがいつ、どのように変わるのかが調べられてきました。

こんな言い方でもグループワークが進まない締め切りギリギリまでやらない

原典と照合済み本文の根拠にした文献は出典に記載(照合の手順)

この疑問を説明する 2 つの理論

01

集団発達の断続均衡モデル(中間点の移行)Punctuated Equilibrium Model of Group Development · Gersick 1988

期限のある課題に取り組むチームを最初から最後まで観察した研究では、どのチームも最初の会合で固まったやり方を前半まで続け、期限までのちょうど中間点で、それまでのやり方を捨てて大きく方針を変えました。中間点は、使った時間と残りの時間が等しくなる節目で、時間が限られていることに気づかせる目覚まし時計のように働く、と説明されています。最初の会合と中間点は、外からの助言を特に受け入れやすい時期ともされています。

注意著者自身が、仮説を生み出すための暫定的なモデルだと述べている。移行は前進の機会にすぎず、中間点で変われないチームもありうる。当てはまるのは、進め方を変える余地があり、期限に合わせて動く必要のある集団に限られる。その後の研究では、個人の課題でもグループの課題と同じように中間点を過ぎると進み方が速まり(Seers & Woodruff, 1997)、40分の課題に取り組んだ学生25グループのうち、中間点で移行したのは9グループだけだった(Chang et al., 2003)。

研究の根拠と限界

研究の根拠8つの実在のチームの観察から提案されたモデル(Gersick, 1988)。うち3チームは同じ大学の大学院生のチームで、分析は一人で行われた。

集団発達の断続均衡モデル(中間点の移行)の解説を読む ↗
02

集団発達の段階モデル(タックマン・モデル)Stages of Group Development · Tuckman 1965

集団は、様子をうかがう形成期、対立が表れる混乱期、まとまりとルールが生まれる統一期、課題に力を注ぐ機能期の四つの段階を順にたどる、とするよく知られたモデルです。「前半はぎくしゃくして進まない」ことを、発達の途中の段階として捉えます。ただし、期限のあるチームを観察した研究では、最初に調べた4つのチームでは、活動の順序がチームごとに大きく異なり、段階の順に進んではいなかったと報告されています。

注意Gersick (1988) は、妥当性への批判があるにもかかわらず、こうしたモデルが経営学の教科書で集団発達の事実として紹介され続けていると指摘している。

研究の根拠と限界

研究の根拠50本の文献を整理して提案されたモデル(Tuckman, 1965)。文献の多くは集団療法の場の研究で、著者自身が小集団の発達を代表しているとはいえないと認めている。

集団発達の段階モデル(タックマン・モデル)の解説を読む ↗

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研究・出典を確かめる

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ここに挙げた理論は、疑問を考えるための手がかりです。どの理論がよく当てはまるかは、組織や状況によって変わります。

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