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Theory Atlas
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EVERYDAY QUESTION

好きなことを仕事にしたのに、つらくなるのはなぜ?

憧れていた業界に入った、打ち込んできたことを仕事にした。それなのに、いつの間にか疲れ切っていたり、以前ほど楽しめなくなっていたりする。研究は、仕事に意味や情熱を見いだすことの良い面と、その落とし穴の両方を示しています。

この疑問を説明する 2 つの理論

01

天職(コーリング)Calling (Job, Career, and Calling Orientations) · Bellah et al. 1985

仕事を天職(コーリング)と感じている人ほど、生活と仕事への満足が高い傾向が報告されています。一方で、天職と感じられる仕事は社会的に価値があるとみなされやすいものの、それが楽しいとは限らないとされます。また、強い天職の感覚をもつ人は、経営側に搾取されやすいおそれがあるという負の側面も指摘されています。天職の感覚は安定したものではなく、時間とともに変わりうることも分かっています。

研究の根拠2つの職場196人の一時点の調査(Wrzesniewski et al., 1997)と、7年間の追跡を含む4つの標本の調査(Dobrow & Tosti-Kharas, 2011)。どちらも自己報告で、因果関係は示せない。

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02

バーンアウト(燃え尽き)Burnout · Maslach & Jackson 1981

燃え尽きは、消耗感、仕事から距離を置く冷淡な態度、自分は役に立っていないという感覚の三つからなる状態です。研究では、個人の気力よりも、仕事量、裁量、報酬、職場の人間関係、公正さ、価値観の六つの領域での、人と仕事の環境との慢性的なずれから生じるとされています。好きな仕事でも、仕事量や報酬などのずれが積み重なれば、燃え尽きは起こりえます。

研究の根拠61本の研究のメタ分析では、消耗感は仕事量と強く関連していた(Lee & Ashforth, 1996)。知見の多くは自己報告に基づき、分析した研究の約8割は対人援助職の標本。

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資源保存理論(COR理論)Conservation of Resources Theory · Hobfoll 1989

時間や気力を投じたのに見返りが得られないことはストレスを生み、資源の損失は次の損失を呼びやすい、とする理論です。好きだからこそ時間と気力を注ぎ込み、休みや回復の機会を削ってしまうと、消耗が進みやすくなります。

注意ほとんど何でも「資源」とみなせてしまう、多くの研究が横断的な設計である、といった批判がある(Halbesleben et al., 2014)。

ここに挙げた理論は、疑問を考えるための手がかりです。どの理論がよく当てはまるかは、組織や状況によって変わります。

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