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Theory Atlas
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EVERYDAY QUESTION

うまくいっていないのに、プロジェクトをやめられないのはなぜ?

赤字が続き、見込みも立たないのに、「ここまで来たのだから」と追加の予算がつく。撤退の難しさは、意思決定の研究で繰り返し取り上げられてきたテーマです。自分の判断を守りたいからなのか、損を取り戻したいからなのかで、説明が分かれます。

この疑問を説明する 3 つの理論

01

コミットメントのエスカレーションEscalation of Commitment · Staw 1976

自分で選んだ方針が悪い結果を生んでいるとき、人は判断の誤りを認めたくないため、かえってその方針にさらに資源を投じてしまう、とする理論です。実験では、最初の決定を自分で行い、しかも結果が悪かった人ほど、同じ事業部に多くの資金を回しました。撤退の判断を、始めた本人が下し続ける仕組みになっていないかを点検する手がかりになります。

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02

プロスペクト理論Prospect Theory · Kahneman & Tversky 1979

人は結果を基準点からの得と損で評価し、同じ額でも損は得より大きく感じる、とする理論です。すでに損を抱えている場面では、人は危険を冒してでも損を取り戻そうとしやすくなります。この見方では、始めた本人でなくても、損失が出ている事業には追加の投資が起こりうると説明されます。

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03

ヒューリスティクスとバイアスHeuristics and Biases · Tversky & Kahneman 1974

人は不確かな状況で判断するとき、簡便な判断の方法に頼り、一定の方向に偏った誤りを犯しやすい、とする視点です。たとえば、最初に示された数値に見積もりが引き寄せられる「係留と調整」が働くと、当初の計画の数字から離れた判断がしにくくなります。誤りは知識の不足だけでなく、判断の仕組みそのものから生じるとされます。

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ここに挙げた理論は、疑問を考えるための手がかりです。どの理論がよく当てはまるかは、組織や状況によって変わります。

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