FIELD / DECISION MAKING
意思決定
研究分野「意思決定」(Decision Making)に分類される項目です(理論 15・概念 1・論文 1)。ひとつの理論が複数の分野に属することがあります。
理論・視点 15
アテンション・ベースト・ビューAttention-Based View of the Firm企業が何をするかは、意思決定者がどの問題と解決策に注意を向けるかで決まる。その注意の向け先は、会議・報告・審査といった具体的な場と、ゲームのルール、プレイヤー、構造上のポジション、資源という組織の仕組みによって配分される、という視点。Ocasio (1997) が提唱した。企業の行動理論Behavioral Theory of the Firm企業を、利益を最大化する一枚岩の主体としてではなく、限られた合理性しか持たない人々が、目標に照らした満足化、身近な探索、決まったルールによって意思決定する連合体として描く理論である。Cyert & March (1963) が示し、Gavetti et al. (2012) がその前提とその後の展開を整理している。限定合理性Bounded Rationality人は合理的であろうとするが、情報も計算能力も時間も限られている。そのため最適解を探すのではなく、「これで十分」と思える案で満足して決める、とする考え方。ブルウィップ効果Bullwhip Effectサプライチェーンでは、小売の販売の変動よりも、上流の卸や工場へ向かう発注の変動のほうが大きくなり、しかも上流に行くほど増幅される。その原因は、各企業が手元の情報にもとづいて合理的に行動することにあるとする理論。意図的戦略と創発的戦略Deliberate and Emergent Strategy実際に実現する戦略は、事前に計画された意図的戦略だけでなく、日々の行動の積み重ねから結果として形づくられる創発的戦略が混ざり合ったものだ、という視点。エフェクチュエーションEffectuation起業家は、目標を先に決めてから手段を選ぶ(コーゼーション)だけでなく、手元にある手段から出発して、そこから生み出せる結果を選び、つくり出していく(エフェクチュエーション)ことがある、とする理論。コミットメントのエスカレーションEscalation of Commitment自分で選んだ行動方針が悪い結果を生んでいるとき、人はその選択を正当化しようとして、かえってその方針にさらに資源を投じてしまう、とする理論。期待理論Expectancy Theory人がある行動をとる力は、その行動が望ましい結果につながるという見込み(期待)と、その結果の魅力(誘意性)を掛け合わせ、起こりうる結果について足し合わせたもので決まる、とする理論。ゴミ箱モデルGarbage Can Model目標や技術が曖昧な組織では、問題・解決策・参加者が、「ゴミ箱」にたとえられる選択機会(決定の場)に別々に流れ込み、その組み合わせがたまたま行動を可能にしたときに決定が起こる。決定は合理的な手順どおりには進まず、中身だけでなくタイミングにも大きく左右されるとするモデル。集団浅慮(グループシンク)Groupthinkまとまりの強い集団では、全員一致を保とうとする力が、代わりの選択肢を現実的に検討しようとする力を上回り、その結果、集団がずさんな決定を下してしまう、とする理論。ヒューリスティクスとバイアスHeuristics and Biases人は不確実なもとで確率や数値を判断するとき、少数の簡便な判断の方法(ヒューリスティクス)に頼る。それはふだん役に立つが、ときに系統的で予測可能な誤り(バイアス)を生む、という視点。業績フィードバック理論Performance Feedback Theory企業は業績を、自社の過去の業績や同業他社の業績から作る希求水準と比べて成功か失敗かを判断し、下回ると探索や変化に向かう、という考え方。ただし業績不振は硬直や生存への注意の移行も生むため、どんな条件で変化が起きるのかが中心的な論点になっている。プロスペクト理論Prospect Theory人はリスクのある選択をするとき、最終的な財産の大きさではなく、基準点からの利得と損失で結果を評価し、確率もそのままではなく歪めて重みづけする、とする理論。意味形成(センスメイキング)Sensemaking人は、予想外の出来事に出会うと、手がかりを拾い、もっともらしい筋書きをつくり、それに基づいて動く。組織とは、この意味づけと行動が絶えず繰り返される過程だとする視点。シングル・ループ学習とダブル・ループ学習Single- and Double-Loop Learning組織の学習には、決められた目標や前提の範囲で行動を修正するシングル・ループ学習と、その目標や前提自体を問い直すダブル・ループ学習の二つがある、とする理論。概念・現象 1
隠れたプロフィールHidden Profile話し合いに必要な情報がメンバーに分かれて持たれ、各自の手元の情報だけでは別の案が良く見える状況。集団は全員が知っている情報ばかりを話し合いがちなため、情報を持ち寄れば分かるはずの最善の案を見逃しやすい。論文・書籍 1
Sensemaking in Organizations組織における意味形成人々が曖昧で不確かな状況に意味を与え、その意味にもとづいて行動する過程(センスメイキング)を体系的に論じた書籍。センスメイキングの7つの特性を示した。OTHER FIELDS
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