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Theory Atlas
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FIELD / INSTITUTIONAL AND SOCIETAL PERSPECTIVES

制度・社会の視点

研究分野「制度・社会の視点」(Institutional and Societal Perspectives)に分類される項目です(理論 11)。ひとつの理論が複数の分野に属することがあります。

理論・視点 11

デカップリングDecoupling組織が正統性を得るために取り入れた公式の方針や構造と、実際の仕事とのあいだに隔たりをつくり、それを保つこと。Meyer & Rowan (1977) は、この隔たりが、検査や評価を避け、関係者が互いの誠意を前提にふるまうことで保たれると論じた。Bromley & Powell (2012) は、方針が実行されない「方針と実践」の隔たりと、実行されていても目的とのつながりが不透明な「手段と目的」の隔たりを区別した。埋め込みEmbeddedness経済的な行為は、孤立した個人の損得計算だけで決まるのではなく、具体的で継続的な人間関係のネットワークの中で行われ、その関係が信頼や不正のあり方を左右するという視点。離脱・発言・忠誠Exit, Voice, and Loyalty企業や組織、国家の質が落ちたとき、顧客やメンバーは「離脱」するか「発言」するかで反応し、その反応が組織に立て直しを促す。忠誠は離脱を思いとどまらせ、発言を引き出す、とする理論。制度的複雑性Institutional Complexity組織が複数の制度ロジックから両立しない指示を受ける状況と、それへの組織の対応を扱う視点。Greenwood et al. (2011) は、フィールドの構造と組織の属性が複雑性の経験と対応を左右するという枠組みを示した。Pache & Santos は、対立が目的をめぐるか手段をめぐるか、組織内でどちらの側が代表されているかによって対応が変わると論じ、Besharov & Smith (2014) は、ロジックの両立性と中心性によって組織内の対立の大きさが変わると整理した。制度的同型化Institutional Isomorphism同じ分野の組織は、市場での競争や効率の追求によってだけでなく、国家や専門職を通じた圧力によって、互いに似た形になっていく。DiMaggio & Powell (1983) はこれを制度的同型化と呼び、強制・模倣・規範という三つのメカニズムを示した。制度ロジックInstitutional Logics社会や業界で共有された前提・価値・ルールのパターン(制度ロジック)が、組織で何が正当とされ、何に注意が向き、どんな解決策が適切とされるかを方向づけるという視点。Thornton & Ocasio (1999) は、米国の高等教育出版業界で編集ロジックから市場ロジックへの移行が起こり、それに伴って経営者の交代を左右する要因が入れ替わったことを示した。制度的仕事Institutional Work制度の創造、維持、攪乱を目指す、個人や組織の目的をもった行為に注目する視点。業界や社会の大きな変化だけを見るのではなく、制度の中で暮らし働く人々が、その制度を支え、手直しし、揺るがす日々の努力を分析の中心に置く。成功した改革者だけでなく、失敗した働きかけや、制度を守る地味な仕事も対象にする。制度化された組織(神話と儀式)Institutionalized Organizations (Myth and Ceremony)組織の公式な構造の多くは、仕事の必要からではなく、社会で合理的だとされる制度化されたルール(神話)を取り入れた結果として生まれる。Meyer & Rowan (1977) は、神話に沿った組織は正統性と資源を得る一方で、公式構造を実際の活動から切り離す(脱連結)と論じた。組織の正統性Organizational Legitimacy組織の存在や行動が、社会の規範や価値観に照らして「適切だ」と受け入れられている状態。正統性があると資源や支持を得やすく、組織は正統性を獲得・維持・回復しようとする。CSRピラミッドPyramid of Corporate Social Responsibility企業の社会的責任には、経済的責任を土台に、法的責任、倫理的責任、社会貢献(慈善的)責任という四つの層がある、と整理した枠組み。ステークホルダー理論Stakeholder Theory企業は株主だけのものではない。従業員、顧客、取引先、地域社会など、企業に影響を与え、影響を受けるすべての人々(ステークホルダー)の利害を考えて経営すべきだ、とする理論。
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